カスティーリャ・レオン
歴史ある街々
スペイン北西部に位置する地域で、スペイン国内では最大、ヨーロッパ圏内でも2番目に大きな州です。カスティーリャ・イ・レオン州は豊かな歴史や自然に恵まれた美しい州です。現在のスペインのもととなった中世のレオン王国とカスティーリャ王国の中心だったカスティーリャ・イ・レオン州にはその名の示す通り数々の城跡(カスティーリョとはスペイン語で城の意味)歴史的遺産である大聖堂や多数の美術館、博物館があります。またブルゴスの大聖堂をはじめとする7つの世界遺産もこの州にあります。またサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼の路も通っています。
現代スペイン語の標準語である“カステリャーノ”の発祥の地はカスティーリャ・イ・レオン州の州都 バリャドリッドで、この地方のスペイン語は癖のない最もきれいなスペイン語であるといわれています。ヨーロッパで最古の大学の1つであるサラマンカ大学には世界中からスペイン語やスペイン文学を学ぶために学生が集まってきます。13世紀のカスティーリャ王国の時代にタパス(小皿料理)の習慣が生まれた地方でもあります。タパスを出すBAR(バル)の数が人口に対してスペインで最も多いのがサラマンカといわれ、必然とこの地方のタパスのレベルは高いものとなっています。スペインオムレツ、ボケロネス(いわしの酢漬け)、ガンバス・アル・アヒーリョなどの伝統的なタパスに加え、近年では各有名シェフによるモダンな創作的なタパスが次々と考案され若者に人気となっています。
ブルゴス(Burgos)
街や村のカテゴリーよりは少し大きな都市という方が適切でしょう。しかし、この都市にはスペインで一番美しいといわれているゴシック様式のカテドラルがあります。トレド、レオンなどと並び称されるブルゴスのカテドラルは必見の価値があります。この華麗な建造物がこの地にあるということが、かつての繁栄を物語っていることはいうまでもありません。
スペインで最も美しいカテドラル
カテドラルの周辺は、古いたたずまいの街並やプラタナス並木が美しい散歩道もあり、滞在してゆっくりするのもお勧めします。このような場所は、当然のように、人が主役となっています。車に遠慮してもらう配慮がなされているのです。
子供も若い恋人同士も、お年寄りも緑陰の中をノンビリ散歩し、買い物や食事、露店のアイスクリームを買ってのおしゃべりと、ゆったりとした時間を過ごしています。残念ながらこのような空間を日本ではあまり見かけません。
観光列車風バスに乗って街巡りへ出かけよう!
また、この街巡りには、観光シーズンに走っている観光列車風の連結バスに乗るのも面白いかもしれません。
市街が一望できる丘の上まで連れていってくれます。正直なところ乗り心地がそれほどよくありませんが、童心に帰って乗って見るのも楽しいかもしれません。