心配りされた車との関係

スペインは日本同様あるいはそれ以上の車社会と言っても過言ではないかもしれません。マドリーの環状線は、東京のそれに比べてよく整備されており、運転になれれば、快適に移動できると思います。また、郊外や地方都市までの移動も大変スムースです。有料のハイウェイも整備されつつありますが、多くの幹線道路はフリーウェイです。とはいっても、最高時速は100kmとかになっていますので、日本の国道などの幹線道路の比ではありません。

このようなスペインですが、歩行者への配慮を忘れている分けではありません。例えば、幹線道路から街や村へ入る時、手前にチェック用の信号があり、そこを一定以上のスピードで通過すると、街や村へ入る直前の信号が赤に変わり、一度、止まることが強制されてしまいます。このような装置のおかげで、街や村へ入る車は、スピードを落として通過して行きます。もちろん、通過した途端、フルスピードへと変わりますが・・・。

また、住宅地の中においても、歩行者への安全配慮のため、車のスピードを自動的に下げるための装置(スリーピングポリスマンー居眠り警官)が設置されています。日本ではあまり見かけませんが、人〉自転車〉車が共存するために、一番偉そうに走っている自動車にちょっとだけ不便を強いても良いとは思いませんか。

歩道をマウンドアップさせている例

歩道手前に車のスピードを落とさせ装置を設置している例

幹線道路から住宅地内へ入る道路におけるハンプ(こぶ)の例