ゆったりと街なかで過ごすひと時
スペインに限らずヨーロッパの街を訪れて楽しいことは、「人」を中心に街ができていることだと思います。確かに自動車も多いですが、人がのんびり、ゆったりと街中で過ごす居場所があることが日本との大きな違いでしょう。 子供もお年寄りも家族ずれもカップルもそれぞれの生活を楽しめる装置がちりばめられているのです。気持ちの良い戸外のキオスコで、コーヒー一杯で何時間おしゃべりしていても嫌な顔されることはありません。それと、単価が安いことが、実にうらやましい限りです。東京のちょっと地域イメージに高いところの一杯のコーヒー代をスペイン人が聞いたら、「???」ととりあってくれないでしょう
日長、おしゃべりを続ける女性達、新聞のクロスワードパズルに熱中しているご老人、その脇で編み物をするご婦人、見詰め合って手を取り合う恋人達、おいしそうにアイスクリームを食べながら、足元におとなしく座っている犬をなでる子供とそれをやさしく見守る夫婦、いろいろな生活が街ににじみ出ているいます。また、別を見やると、若い(高校生くらいでしょうか)お嬢さん達が、広場の売店に集まってにぎやかに好きな飲み物やアイスクリーム、オールチャータなどを注文しています。何かの集いの帰りなのでしょうか。
街中に出てみるとスペイン人の生活の一端が凝縮されています。
異邦人のわれわれもスンナリと街角の景色に溶け込んで見ませんか。