スペインの飲み物いろいろご紹介
クララ(CLARA)
甘い炭酸水で割った生ビール
スペイン独特の飲み物をご紹介したいと思います。夏なら、冷えたクララなどいかがでしょうか。この飲み物に日本名をつけると、「甘い炭酸水割り生ビール」とでもなりましょうか。生ビールをガセオ-サ(GASEOSA)という、三ツ矢サイダーに良く似た甘い炭酸飲料で割った飲み物です。よく飲まれている商品は、カセーラ(CASERA)といいます。この甘い炭酸水は、日本のサイダーの甘さを少し控えた味と思って下さい。この炭酸水で生ビールを割った味を想像できますか。
私も最初は、「エー、そんなの飲めるかな」と思いましたが、これが結構いけるんです。口当たりがよく、女性などに人気です。その理由は、スペインの気候が夏場、特に乾燥していること、そして昼どきから飲み始めることが日本の環境と違う点だと思います。夏の気温が高く、乾燥している時期には、炭酸系ののど越しの良い飲み物がほしくなります。
しかし、昼食時にアルコールをガバガバ飲むとさすがに、午後の運転(おまわりさんもバルで一杯引っ掛けている国です)や仕事がきつくなると思った時や、女性には人気のようです。もうひとつこのカ・セーラで安い赤ワインを割って飲むのもおいしいです。口あたりが良くなり、ちょっと飲みすぎてしまうかもしれません。スペインで是非お試しあれ。
アイスコーヒー(CAFÉ CORTADO CON HIELO)
自分の好みでつくるアイスコーヒー
スペイン人もコーヒーを良く飲みます。濃いエスプレッソやミルクを入れたものなど、いろいろな注文の仕方があります。でも夏の暑い時期には、やはり、アイスコーヒーでしょう。しかし、さすが、こだわりの国スペイン(?)では、そんなに簡単にアイスコーヒーが飲めるわけでもないのです。
写真を見て下さい。コーヒーと氷の入ったグラスが別々に出てきます。自分流でどうぞお楽しみ下さいということでしょうか。コーヒーの甘さを整えて氷の入ったグラスへ入れてよくかき混ぜてできあがりです。しかし、スペインではアイスコーヒーにミルクを入れるは邪道のようです。ミルク入りコーヒーを飲みたい場合はどうしたらいいのでしょうか。
それは、CAFÉ CORTADO CON HIELOミルクの少し入ったコーヒーと氷入りグラス)と注文して下さい。
工場で作られたペットボトル入りのアイスコーヒーをグラスに入れられて出されるより、食文化の水準が高いとは思いませんか。
シャンパン シャーベット(SOREBETE DE CHAMPAN)
大人の味のデザート
正確には飲み物ではありません。食後のデザートの一品です。スペインのデザートはアイスクリームやケーキなど甘党の方にはこたえられないおいしい品々がたくさんあります。しかし、ちょっと甘いものは?という方には、おいしいフルーツもお勧めですが、私の大好きな一品は、シャンパンシャーベットです。
スペインには、カバというフランスのシャンパンと同じ製法で作られる辛口のとてもおいしいシャンパンがあります。このシャンパンで作ったシャーベットです。ほのかなシャンパンの香りとサクッとした舌触り、おいしい食事の口直しを兼ねて試してみて下さい。スペインのボリュームある食事を堪能した後に給仕の人が必ずデザートを聞いてきます。
もちろん、コーヒーで締めくくるのも決してマナー違反ということはありませんが、食事を楽しむ人々の輪の中で、自分の好みにあったデザートを見つけるのも楽しみの一つだと思います。